2006年10月10日

秋山のつもりがほとんど冬山の双六岳

10月7日〜9日で新穂高温泉〜双六〜槍ヶ岳〜新穂高温泉の予定で出掛けて来ました。槍ヶ岳は約20年ぶり、標高3000m超えでのmoss泊も初めてとあって、今回の計画に掛ける意気込みは、それはもう中々のものだったんですよ・・・

きっと天気も良くなるだろうと楽観しつつ小雨交じりの新穂高温泉を6:40に出発。雨具だと暑くなっちゃうかな?と思いArcのソフトシェルでスタート。
わさび平小屋を経て鏡平に11:00着。この辺りが一番紅葉が綺麗。

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天気が良ければ鏡池に映る逆さ槍が見事な筈なのに、眺望は全く無し・・・
昼食を取ろうと思うが、雨のしのげる小屋の軒下は満員御礼で、仕方なくびしょ濡れのベンチで食べるだけ食べて早々に出発。

弓折岳付近の稜線に出た辺りで、みぞれ交じりの強風が吹き始める。
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ソフトシェルは既にビショビショ、手もかじかんで来た・・・
とにかく先を急ぎ双六小屋を目指す。
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13:15やっと着いた頃には手の感覚も無く、ザックのバックルも開けられない状態・・・小屋でコーヒーを飲みほっと一息ついてから今回の相棒、outlandを設営する。
張り終わった頃から地面が白くなりだし、夕暮れ時にはあたり一面雪景色に変わってしまい、風も時折突風交じりの荒れ模様・・・
幕体に叩き付ける雪の音と風に煽られて変形するoutlandに不安を感じながら浅い眠りの一夜を過ごす。ラジオで白馬や奥穂高での遭難のニュースを知り、明日は朝天候が回復していなければ1日沈殿しようと決めた。雪に押されて狭くなってしまうのを内側から押し戻しつつ朝を迎える。明け方の最低気温が1℃位。
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風上側はびっくりするくらい埋もれてました・・・
暇つぶしに小屋でスコップを借りてテントの周囲を雪掻きしたり壁を作ったりしつつも、1日中テントの中でラジオを聴きながらゴロゴロ過ごす。
じっとしていると寒気が染み入ってくる。
翌朝は回復しそうなので、双六山頂でご来光を拝もうと思い、朝一で行動出来るようびしょ濡れの雨具を着たままシュラフに入り乾かすことにした。気持ち悪いけど、早朝の寒いときに冷たい雨具を着ると気持ちが萎えてしまいそうなので我慢我慢

翌朝4時半に起床してテントから外を眺めると綺麗な星と月が見える。
あわてて朝食を摂り5時には外に出て行動開始。今回新調したMYO−XPはスポットが効いてるので到達距離も長く、これまでのLEDヘッドライトと違って夜間の行動にも十分使える。フィラメントの焦点調節のようなムラも無く気持ち良い。

空荷なのでハイペースで高度を上げていくが、巻き道との分岐の辺りから夏道が分かりづらくなり、GPSで確認しながら進む。それでも何回か方向を誤り雪交じりの岩場をトラバースしたり、下降して登り返したり慎重に進む。
勾配のきつい所を抜けるとなだらかな大斜面が広がっている。
まだ誰も歩いていない雪原をザクザク踏みしめながら頂上を目指す。とても気持ち良く、寒さも忘れてハイな気分になる。
振り返るともう日の出が近そうなので、歩みを止めてしばらく待った。
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ご来光と槍ヶ岳

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モルゲンロートに染まる三俣蓮華

もう少し登って双六の山頂に到着。
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360度の素晴らしい眺望を楽しみ、来夏目指す黒部五郎、雲の平方面を目に焼き付ける。
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テン場に戻って撤収開始。
ようやくお約束のフライ無しの写真が撮れた(笑)
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晴天下で真っ白な稜線を快調に下山する。


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途中鏡池で逆さ槍を眺め、途中の紅葉と白く染まった山々の対比を楽しみながら一気に下山。

新穂高温泉までの所要時間5時間で到着。もう歩きたくないと思った。
槍には行けなかったけど満足度100%の山行だった。
posted by KWSKa3i at 22:45| Comment(7) | TrackBack(0) | フィールドレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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