2005年12月14日

ノスタルジックなテレマーク

 私の愛用のテレマークブーツはスカルパローガンである。
ローガン
 すでに絶版となっ2バックルでハイカットな革靴である。今やどのメーカーでもこのようなブーツは現役で作られていない。需要が減っていることもあるが、なんと言ってもコスト高であることが一番の理由であろう。最新のプラブーツもこのローガンに勝るとも劣らない価格だが、毎年のモデルチェンジでの開発費と型代につきるのではないか。型さえ作ってしまえば、実際の商品のコストなど二束三文であろう。こういう物は、どうも好かない。

 革のテレマークブーツは、足へのなじみが良く、曲がりも自然である。つまり履き慣れたハイキングシューズで山を歩くが如く、雪面を自由に、自然に駆け回ることが出来るのである。私はプラブーツを持たないのだが、店頭で履いてみると、まず踵の上がりが不自然なことに気づく。なかなか上がらず、ポキッと折れるように上がるのだ。プラブーツを履くテレマーカーに、浅いポジションと深いポジションの、二種類の人種が居るのはこのためではないかと勘ぐってしまう。たしかに革靴であるが故の弱点も多数有り、その中でも濡れへの弱さ、剛性の無さは一番顕著である。
 濡れに関しては諦めるしかない。縫い目にはシーム処理、皮革表面にはシューグリスで防水処理を施しているのだが、春の湿雪や、アプローチでの水たまりなどにやられてどうしても濡れやすい。
 剛性の無さは、特にスキー場でのゲレンデ遊び、そしてアイスバーンなどの悪雪で現れる。ちょっとコジルような滑りをするとクニャァっと靴底が捩れて板の角度とずれてくるのだ。しかし、足裏感覚の敏感さは確実で雪面と板と相談するように微調整しながら真ん中に乗り込むことにより、バランスしながら滑ることが出来る。



 ライトツアーでは、スカルパのビンソンを愛用している。
ビンソン
 紐締めオンリーの浅めのブーツで、軽快さは特筆である(XCには叶わないが)。アップダウンのある大抵のツアーでこれを履くことにしている。なんと言っても歩きが楽なのだ。
 下りでは、流石に2バックルのローガンより苦労する。後傾は禁物である。ふくらはぎに、寄っ掛かる事の出来る物が何もない。後傾、即転倒に繋がりかねない。さらに足裏の感覚が敏感になり、板に「乗らなくては」ならなくなる。しかし、このヒールフリー感覚はプラブーツ乗りにはとうてい理解できないであろう。ブーツの下でふらふらする板を前後左右にバランスしながら乗り込んで行く。さながら、ブーツの下は、直接大自然の雪面があり、その上をバランスしながら滑って行くようである。
 昨シーズンの北八ッが岳では、私が革ブーツ唯一人のパーティで、青苔荘に宿泊し、小屋の親爺にたいそうほめられた。親爺さんは革ブーツを予備に一足持っているそうだ。これから革靴の無くなって行く時代、予備の一足を用意するのは必要なことであるらしい。

 そんなことをつらつら思っていると、驚くほど私と同じ考えの人がいて驚いた。
「八尾テレマーク研究会」テレマークブーツについて。
  


 さて驚いたことに、いまモンベルのグランベリーモール店では、何年前に作られたか解らないほどノスタルジックな革ブーツが、処分価格で売られている。紐締めなどは6000円程度。バックルブーツもある。さらに、ノスタルジーを沸き立たせる幅狭長板(オスネス!ノルディックだぜ)が1000円以下で出ているのだ。これにボレの3ピンを付けて12000円で3点セットが出来てしまう。残念ながらオスネスはメーターと呼ばれるサイズ(昔のメーターは2mである。最近のショートスキーでは1mだけどね)なので、私には扱いきれないが(カザマのメーターを使用していたことがある)革靴は押さえておこうかと考えている。
posted by ういり at 08:22| Comment(2) | TrackBack(1) | ういりの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてテレマークを教えてもらった際、お借りしたのがこのローガンでしたなぁ。足型は違うけど、何故だかサイズがぴったりなのだ。
あれ以来密かに狙っているのだが、なかなか上達しなし、テレにまで設備投資できない今日この頃である。
モンベルの安売りでお奨めがあったら教えてくだされ。
Posted by Hiroki Yoshida at 2005年12月15日 12:50
モンベルにもう一度行ってきました。サイズが合わず購入断念。
私に合うサイズがなかったため正確なレポート出来ず申し訳ありません。
正確な値段は忘れましたが、革靴では6千円から7千円程度で、ビンソンクラスからローガン級、3バックルのレーシングタイプまでそろっていました。
プラブーツは旧型CX-Tが19800円程度、パワーベルト付きのCX-Aが18800円位だったかな。もっと古そうな、違うタイプのCX-Tが4万円超だったりして、値段の付け方が解りませんでした。
日帰り程度のアップダウンのあるツアー主体であればプラスチックブーツですが、CX-Tがローガンににた性能で扱いやすいと思います。
足サイズが26以上であれば、ビンソンかそれより軽い革靴が出ていました。これはステップソールの板に3ピンバインディングを取り付けた、ネイチャースキーなどの分野に合いそうです。
ゲレンデ+たまにツアーであればCX-Aが激安で良いですね。
ただ、古いプラスチックブーツはそれなりに寿命は短くなるでしょうから、何処まで安いとお買い得か?個人の思いもありますが。
クリスピのプラスチックブーツは、蛇腹の構造がいまいちで、深くつま先を曲げると食い込んでくるそうで、インナーの縫い目とマッチすると足に当たり非常に痛いそうです。私が履いた物はそんなことがなかったように見受けられますが、靴は、やはり履いてみないと解りません。
微妙に足が当たる場所が違い、最新型を含め一通り履いたのですが、一日履き続けられそうな物はありませんでした。CX-Tの26cmが在庫有ればもしかしたら行けたかも。でも、母指球の位置が合うのは25.5cm迄だったんだよなぁ。
Posted by ういり at 2005年12月15日 14:57
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Excerpt: 革靴が一番と言った舌の根が乾かぬ内に....
Weblog: そとであそぼ
Tracked: 2006-01-31 00:38
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